認知症研究の解説記事一覧
アルツハイマー病をはじめとする認知症研究の話題を,公開済みの日本語記事から探せます.記事は執筆者が無料公開したものです.原著論文や診療上の判断については一次情報をご確認ください.
現在,53件の無料研究解説記事を掲載しています.
- アルツハイマー病の遺伝的リスクは,DNAメチル化を介して現れるのか
アルツハイマー病の発症リスクに関係する遺伝子として,最もよく知られているものの一つがAPOEです. 特にAPOE ε4という遺伝子型を持つ人では,アルツハイマー病のリスクが高くなることが知られています. しかし…
- 同じアルツハイマー病でも,なぜ症状が違うのか?―600万個の細胞から見えてきた「個人差」の正体
大規模な単一細胞データから見たアルツハイマー病の個人差.
- 血液p-tau217は,症状がない人の未来をどこまで予測できるのか
アルツハイマー病の診断は,いま大きく変わっています. 以前は,もの忘れがあるかどうか,日常生活に支障があるかどうか,MRIで脳萎縮があるかどうか,というように,症状と臨床経過を中心に診断していました. しかし近…
- 記憶に必要なArcは,タウを運ぶ乗り物にもなるのか
アルツハイマー病というと,多くの人がまず思い浮かべるのは,アミロイドβとタウだと思います. アミロイドβが脳にたまる. その後,タウが神経細胞の中で異常に変化する. 神経細胞の働きが障害される. そして,記憶や…
- 脳の免疫細胞は,アルツハイマー病の分かれ道を決めるのか
ミクログリアとアルツハイマー病の多様性について考える.
- 腸内細菌は,アルツハイマー病の早い段階から変わるのか
アルツハイマー病というと,普通は脳の病気だと考えます. アミロイドβが脳にたまる. タウが神経細胞の中で異常に変化する. 神経炎症が起こる. シナプスが傷つく. そして,記憶や生活機能が少しずつ低下していく. …
- ドナネマブは,どの段階で使うと最も効果が大きいのか
ドナネマブは,どの段階で使うと最も効果が大きいのか アルツハイマー病治療は,すでに「アミロイドを減らせるか」という段階から,「誰に,いつ,どのくらいの効果が期待できるのか」を考える段階に入っています. レカネマ…
- 血圧をどこまで下げるべきかは,体の状態で変わるのかもしれない
高血圧は,脳卒中や心筋梗塞だけでなく,認知症とも関係します. 血圧が高い状態が長く続くと,脳の細い血管が傷つきます. 白質病変が増える. 微小梗塞が起こる. 脳血流の調節が乱れる. その結果,認知機能が少しずつ…
- アミロイドがたまりやすい人の遺伝子を,PETと剖検から探す
アルツハイマー病の研究では,アミロイドβという言葉をよく聞きます. アミロイドβが脳にたまる. その後,タウ病理が広がる. 神経細胞やシナプスが傷つく. そして,認知機能が少しずつ低下していく. もちろん,アル…
- グルコサミンは,アルツハイマー病の脳に影響するのか
グルコサミンという言葉を聞いたことがある人は多いと思います. 関節の健康のために飲むサプリメント. 膝や腰が気になる人が使う健康食品. 薬局や通販で簡単に買えるもの. そのようなイメージが強いかもしれません. …
- アルツハイマー病研究で,「除外されたデータ」は何を語るのか
アルツハイマー病の研究では,画像検査がとても重要です. アミロイドPET. タウPET. MRI. 脳萎縮の評価. 白質病変や微小出血の評価. そして,抗アミロイド抗体薬の時代には,治療前後の安全性評価. 画像…
- 大人の脳は,新しい神経細胞を作り続けているのか
アルツハイマー病というと,どうしても「失われていく病気」という印象が強いと思います. 記憶が失われる. 神経細胞が傷つく. 脳が萎縮する. 生活の自立が少しずつ難しくなる. たしかに,アルツハイマー病は神経変性…
- アルツハイマー病を,血液でどこまで診断できるのか
アルツハイマー病の診断は,いま大きく変わっています. 以前は,もの忘れがあるかどうか,日常生活に支障があるかどうか,MRIで脳萎縮があるかどうか,というように,症状と臨床経過を中心に診断していました. もちろん…
- アルツハイマー病のステージを,血液でどこまで見られるのか
アルツハイマー病の診断は,いま大きく変わっています. 以前は,もの忘れがあるかどうか,日常生活に支障があるかどうか,画像で萎縮があるかどうか,というように,症状や臨床経過を中心に診断していました. もちろん,そ…
- アルツハイマー病治療を,臨床試験から実臨床へ届ける
アルツハイマー病の治療は,いま大きく変わりつつあります. 長い間,アルツハイマー病の治療は,症状を少し和らげることが中心でした. 記憶や生活機能の低下を完全に止めることは難しく,病気そのものの進行に介入する治療…
- アルツハイマー病のリスクを,どう伝えるべきか
アルツハイマー病の研究は,とても大きく変わっています. 以前は,認知症の症状が出てから診断することが中心でした. もの忘れが目立つ. 日常生活に支障が出る. 家族が変化に気づく. そこで初めて,認知症かもしれな…
- 認知機能を,診察室の外で測る
アルツハイマー病の研究では,認知機能をどう測るかがとても重要です. 記憶検査をする. 注意や処理速度を測る. 言語や遂行機能を評価する. その結果を,アミロイド,タウ,MRI,PET,血液バイオマーカーと結びつ…
- 認知症を,「運転」という日常生活から見る
認知機能だけでなく,安全と自立の観点から運転を考える.
- アルツハイマー病を,「発症する理由」だけでなく「発症しない理由」から考える
アルツハイマー病の研究では,長い間,「なぜ病気になるのか」が問われてきました. なぜアミロイドβがたまるのか. なぜタウが広がるのか. なぜ神経細胞が傷つくのか. なぜ記憶や生活機能が失われていくのか. もちろ…
- 若年発症アルツハイマー病の「見えない遺伝」を探す
アルツハイマー病というと,多くの場合は高齢になってから発症する病気,という印象が強いかもしれません. でも,アルツハイマー病の中には,65歳未満で発症する若年発症アルツハイマー病があります. さらにその一部には…
- アルツハイマー病を,発症してからではなく,発症前から治療できるのか
アルツハイマー病というと,多くの場合は,もの忘れが目立つようになってから診断される病気,という印象が強いと思います. 同じ話を何度も聞く. 予定を忘れる. 財布や鍵の置き場所が分からなくなる. 家族が「最近少し…
- タウを「動き」と「形」から見る
アルツハイマー病というと,アミロイドβとタウがよく知られています. アミロイドβがたまり,その後にタウが広がり,神経細胞が傷ついていく. そのような流れとして,アルツハイマー病は説明されることが多いです. でも…
- アルツハイマー病は,症状が出る前からどのように進んでいくのか
アルツハイマー病というと,多くの人は「もの忘れが目立つようになってから気づく病気」という印象を持っているかもしれません. 同じことを何度も聞く. 予定を忘れる. 財布や鍵の置き場所が分からなくなる. 家族が「最…
- 認知症を,病名ではなく「タンパク質の地図」として見る
アルツハイマー病というと,どうしてもアミロイドβとタウに注目しがちです. もちろん,それはとても重要です. アルツハイマー病の診断や治療開発は,Aβ42,total tau,phosphorylated tau…
- 睡眠時間は,長ければ長いほどよいわけではないのかもしれない
睡眠は,脳の健康に大切だと言われます. よく眠ること. 睡眠不足を避けること. 規則正しい生活をすること. どれも,健康のために大切なことです. でも,睡眠について考えるとき,意外と難しい問いがあります. それ…
- 認知症予防は,「何をするか」だけでなく「誰に届くか」が大切なのかもしれない
認知症予防というと,よく聞く言葉があります. 運動をしましょう. 食事に気をつけましょう. 頭を使いましょう. 血圧や糖尿病を管理しましょう. 人とのつながりを大切にしましょう. どれも大切なことです. でも,…
- アルツハイマー病を,脳だけで考えなくてもよいのかもしれない
APOEと末梢臓器の関係から病態を考える.
- アルツハイマー病は,症状が出る20年前から始まっているのかもしれない
アルツハイマー病というと,もの忘れが目立つようになってから気づく病気,という印象が強いかもしれません. たとえば,同じ話を何度もしてしまう. 予定を忘れてしまう. 財布や鍵をどこに置いたか分からなくなる. 家族…
- 同じ遺伝子変異を持っていても,発症の時期が違うのはなぜか
アルツハイマー病というと,多くの場合は高齢になってから発症する病気,という印象が強いかもしれません. でも,アルツハイマー病の中には,より若い年齢で発症し,家系の中で受け継がれるタイプがあります. これは,常染…
- アルツハイマー病は,脳が縮む前から始まっているのか
最新MRI研究から見える「見えない神経ダメージ」 アルツハイマー病というと,多くの人は「脳が萎縮する病気」というイメージを持っているかもしれません. 実際,MRIで海馬や大脳皮質の萎縮を見ることは,認知症診療で…
- 脳の細胞を「アミロイド掃除係」に変えることはできるのか
WashU発・CARアストロサイト研究から考えるアルツハイマー病治療の未来 アルツハイマー病の治療は,ここ数年で大きく変わりました. レカネマブやドナネマブのような抗アミロイド抗体薬によって,脳にたまるアミロイ…
- アルツハイマー病の臨床試験は,もっと小さく,早くできるのか
SLIM法から考える,血液バイオマーカー時代の試験デザイン アルツハイマー病の研究では,いま血液バイオマーカーが大きな注目を集めています. これまで,アルツハイマー病の病理を調べるには,アミロイドPETやタウP…
- 帯状疱疹ワクチンは,認知症を遠ざけるのか
Nature論文から考える,感染症・免疫・脳の意外なつながり アルツハイマー病や認知症の予防というと,多くの人はまず生活習慣を思い浮かべるかもしれません. 運動すること. 血圧や糖尿病を管理すること. よく眠る…
- アルツハイマー病は,症状が出る前に遅らせられるのか
家族性アルツハイマー病の長期研究から見えてきたこと アルツハイマー病の治療は,ここ数年で大きく変わってきました. レカネマブやドナネマブのように,脳にたまるアミロイドを減らす薬が登場し,早期アルツハイマー病の進…
- アルツハイマー病は,血管から始まるのか
血管内皮とsyndecan-4からみる病態研究.
- 血液検査で「タウのもつれ」まで見える時代へ
新しい血液タウ関連バイオマーカーを解説.
- 研究参加の「謝礼」は,人を集めるのか,遠ざけるのか
アルツハイマー病縦断研究から考える,金銭的補償と参加の倫理 アルツハイマー病研究というと,多くの人は新しい薬,血液バイオマーカー,アミロイドPET,タウPET,あるいは遺伝子研究を思い浮かべるかもしれません. …
- リチウムは,軽度認知障害の進行を遅らせるのか
2026年JAMA Neurology論文から考える「安価な再利用薬」の可能性 アルツハイマー病の治療と聞くと,最近はレカネマブやドナネマブのような抗アミロイド抗体薬を思い浮かべる人が多いと思います.これらは,…
- アルツハイマー病は「生まれつきの遺伝子」だけで説明できるのか
脳の中で後天的に生じる「体細胞変異」という新しい視点 アルツハイマー病の遺伝と聞くと,多くの人は APOE ε4 や,家族性アルツハイマー病に関わる APP,PSEN1,PSEN2 などを思い浮かべるかもしれま…
- 糖尿病・肥満治療薬は,アルツハイマー病にも効くのか
セマグルチド試験と創薬仮説の検証を考える.
- アルツハイマー病治療は,免疫を動かせば変わるのか
TREM2作動性抗体AL002の第2相試験から考えること アルツハイマー病の治療開発は,いま大きく広がっています. これまでは,アミロイドβやタウが中心的な標的でした.実際,レカネマブやドナネマブのような抗アミ…
- アルツハイマー病に強い脳は,何が違うのか
2026年Nature論文から考える「神経新生」と認知レジリエンス アルツハイマー病の研究では,アミロイドβやタウが中心的に語られてきました. もちろん,これらは非常に重要です. アミロイドβが蓄積し,タウ病理…
- 認知症の人にとって,テレビは「刺激」か「ケア」か
Therapeutic TVという新しい認知症ケアの考え方 認知症のある方と暮らしていると,日常の中で「どう関わればよいのか」と迷う場面がたくさんあります. 会話が続かない. 落ち着かない時間がある. 水分摂取…
- アミロイドを取り除くと,タウはどう変わるのか
抗アミロイド抗体薬時代に考える「タウ・バイオマーカー」の読み方 アルツハイマー病の治療は,いま大きく変わりつつあります. レカネマブやドナネマブのような抗アミロイド抗体薬が登場し,アミロイドβを標的にして病気の…
- アルツハイマー病治療薬は,実臨床で誰に届いているのか
AD-DMTのリアルワールドエビデンスから見える次の課題 アルツハイマー病の治療は,いま大きく変わりつつあります. これまでの治療薬は,認知症の症状を一時的に支えることを目的とするものが中心でした.しかし近年,…
- 認知症予防は「何か一つ」ではなく,「組み合わせ」の時代へ
US POINTER試験から考える,これからの脳の健康 認知症予防というと,よく聞かれる質問があります. 「何を食べればよいですか」 「どんな運動をすればよいですか」 「脳トレは効果がありますか」 「サプリメン…
- アルツハイマー病治療は「次の段階」へ
Jeffrey Cummings先生が語る2026年の臨床試験パイプライン アルツハイマー病の治療開発は,いま大きな転換点にあります. これまでアルツハイマー病は,「治療が難しい病気」「進行を止められない病気」…
- 「もの忘れ」はどこから病気なのか
早期アルツハイマー病を見逃さないために 「最近,言葉が出てこない」 「人の名前を忘れることが増えた」 「これは年齢のせいなのか,それともアルツハイマー病の始まりなのか」 こうした不安は,多くの人が一度は感じるも…
- 歯周病菌を標的にしたアルツハイマー病治療?
SPRING試験と P. gingivalis 仮説について アルツハイマー病の治療というと,近年はアミロイドβを標的とした抗体薬が注目されています.一方で,少し異なる角度からアルツハイマー病に迫る研究も進んで…
- アルツハイマー病と睡眠.脳は夜のあいだに掃除をしているのかもしれない
睡眠と脳内老廃物排出に関する研究を紹介.
- アルツハイマー病は,何歳から始まるのか
アルツハイマー病というと,「もの忘れが始まってからの病気」という印象が強いかもしれません. でも最近は,治療の話題が広がる一方で,「病気をどれだけ早く見つけられるか」がこれまで以上に大切になっています[1,2]…
- アルツハイマー病は,血液の中の「かたち」からわかるようになるのかもしれない
アルツハイマー病の診断というと,これまでは髄液検査やPETなど,少し負担の大きい検査が必要というイメージが強かったように思います.でも最近は,血液検査だけで病気のサインを見つけようという研究が,とても大きく進ん…
- アルツハイマー病は,血液検査でどこまでわかるのか
ここ1〜2年で,アルツハイマー病の診療は少しずつ変わってきています. これまでは,アルツハイマー病の背景にあるアミロイド病理をしっかり確かめようと思うと,髄液検査やアミロイドPETのような,やや負担の大きい検査…
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